注目性
年齢差のロジックについて
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-16K00240/16K00240seika.pdf
にあるような式を用いており、大きく
- 加齢により若干黄色に見える
- 加齢により細かいエッジが見えにくくなる(ぼやけて見える)
点を反映します。そのため加齢により、画像のエッジが弱くなる傾向を踏まえて評価するようなロジックとしています。(エッジの影響が下がり、相対的に輝度・色・顔の影響がupします。)
縦軸が感度、横軸が周波数(横に行くほど細かい図柄)(若年層ほど細かい図柄を視認できる)
性差のロジックについて
https://www.mdpi.com/2076-3425/13/3/439#:~:text=How%20Do%20Women%20and%20Men,The
https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S004269891200171X
などを横断的に調査し、女性の方が若干視野が広がって見える(サッカード長が長くなる)とされるパラメータを導入しています。
カジュアルさ・フォーマルさ
ベースとなる処理は生物の初期視覚処理と深い関係があると考えられている"Gaborフィルタ†"と呼ばれる処理を行っています。
ヒトの視覚処理は垂直・水平方向の線に対する感度が高く、斜め方向(オブリーク)には鈍感と知られています。https://citeseerx.ist.psu.edu/document?repid=rep1&type=pdf&doi=cdc76dddf31409be55e2b491fcc1312d18dc81e9
この感度は嗜好にも影響し、実験的には、直交エッジ主体のデザインがより整然とプロフェッショナル(フォーマル)に見え、好ましいと評価される傾向にあります。例えば、
2.https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/mar.21959 (音楽アルバムのエッジの向きが売上等に及ぼす影響:垂直・水平の直交エッジが主体の方が、斜めエッジの多いデザインよりも市場パフォーマンスが良好)
† 脳内の一次視覚野(V1)の受容野は方向選択的なエッジ検出器として機能しますが、これは数学的にはGaborフィルタによって近似でき、神経科学の分野では、GaborフィルタはV1における受容野モデルとして生理学的に妥当と考えられています。https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6740783/
つや感(コントラスト)
ベースとなる処理は"GLCM"と呼ばれる処理を行っており、GLCMから計算される特徴量(例:コントラストやエネルギー)は、人間が直観的に感じる「ザラザラ感」や「均一性」などの質感の違いに対応し、人間の主観的なテクスチャ評価とおおむね一致することから、テクスチャ知覚で重要な役割を果たす統計的情報を扱っていると認知されている手法となります。
例えば、https://www.frontiersin.org/journals/signal-processing/articles/10.3389/frsip.2023.1271769/full
EX感性で評価を行うつや感の指標は、新鮮さなどに重要な影響を及ぼすGLCMのコントラストの指標を算出しています。